日記

ものづくりやワークショップなどの様々な活動、
日々思うことなどを綴っています

カテゴリー〈 展示会・イベント 〉

この会期に向けて、製作した共作の数々。

後編では、三日間の会場の模様をお届けしたいと思います。

10月16日金曜から18日日曜まで、新潟市北区アトリエニコさんで開催させていただきました。大橋保隆 川嶋理良二人展「Touki to Douki」は、134名のみなさんにご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。
ご来場をいただいたみなさん、ご関心を向けくださったみんさん、また会場を快く提供してくださり、三日間をあたたかくサポートしてくださった羽ヶ崎家には心より感謝します。
今回のTouki to Doukiの始まりは、先年、私の工房に併設されている生活手仕事研究所の改装の際に、建築士である羽ヶ崎さんが協力してくださり、その際に生まれた真鍮の金具をいつか展示したいと話しており。
そして、群馬県高崎市はるなの陶芸家 川嶋りらさん(以後、りらさん)にお会いし、ものづくりについての話が深まる中で、アトリエニコさんの会場に器がぴったりだなと私が感じたことが始まりでした。

アトリエニコさんは建築事務所であり、水曜木曜金曜はカフェとして営業されて、ご自身たちで作り上げた空間をお客様に感じてもらっています。
その中に、りらさんの器を提供しお菓子を出していただいたりと、その溶け込み具合を会期前からお客様に提供させてもらいました。

りらさんの生活を楽しんでもらえる器と共に。
この展示会に向けての目玉は、香炉やお重、キャニスターの共作。
りらさんが本体をつくり、私が蓋をつくるとゆう役割分担。思う存分に陶器をつくってもらい、それを受け取った私が蓋の形を考えてとゆう流れで、まずはひとつ目の香炉が出来上がりました。

普段の製作でも、私は蓋物を製作することはありますが、陶器との擦り合わせは初めて。土物の柔軟さにどう擦り合わせたらいいかを深く学ぶ機会。
もう少し、もう少しと鑢をかける。そのもう少しがどこまで続くのかと。なかなか思ったところに落ち着かない擦り合わせ。
しかし、その擦り合わせの中から、ぴったりと収まる点をみつける楽しさ。
このように共作は進んでゆきます。
後編に続く。

毎年、10月の第1週に開催される工場の祭典
新型コロナウィルス感染症の影響で、いつもの開催は中止となり。今年は、1ヶ月の動画配信となっているとのことです。
工場の祭典の期間に合わせて、私もツバメコーヒー の店主田中さんと様々に企画を積み重ねて来ました。その集大成が今制作を進めている「俗物」とゆう「ものづくり」「ライフスタイル」「欲望」を三本柱にした本の出版。
世の中としては、まだまだ混沌としていますが、こんな時だからこそ、毎年のことを続けてゆこうとゆうことで、今年もトークイベントを開催させていただきました。
毎年、とゆうことで。
いつも工場の祭典に足を運んでくださり、田中さんと私を見守ってくれている 哲学者の鞍田崇さんに、ディスカッションの場に向けて「インティマシー2020 -「弱さの工芸」と「俗物」―」とゆう題名で、話題提供をしていただきました。
また、鞍田さんとともに、今回の本にも執筆をしてくださっている、木工作家の三谷龍二さんもゲストとしてお迎えしました。三谷さんも、松本のご自身のお店10cmさんにて「弱さの工芸」と題して展示会を開催しておられ、鞍田さんの話題提供の後には、三谷さん、田中さんとの鼎談。
そんな模様が、2時間30分に私、以下の動画サイトからご覧いただけます。https://www.youtube.com/watch?v=xzYLyG0cm5Y&feature
10月11日までの限定公開になりますので、是非、この機会にご覧いただけたらと思います。

ものづくりと言葉。
それぞれの世界を行ったり来たりしながら。
咀嚼して
また咀嚼して。
そして、滲み出てくるものを感じるには、直ぐなにかとゆう訳ではない
ですが
この現場で感じたことを、噛み締めて日々の仕事を進めてゆきたいと思います。

また、このタイミングで、三谷龍二さんがデザインしてくださり、私が製作した湯沸の動画を、新潟市のデザイナー ツムジグラフィカ 高橋トオル氏が制作してれました。
デザインと銅の素材の擦り合わせをして形になった湯沸。このような道程でつくり、お届けに行く際の動画です。
湯沸づくりその1https://tsuiki-oohashi.com/2020/04/26/3926/
湯沸づくり その2https://tsuiki-oohashi.com/2020/04/27/3960/

こちらは、3分ほどの動画となっておりますので、合わせてご覧いただけたら幸いに思います。
https://www.youtube.com/watch?v=VAR6G0CtGyI
こちらも、すぐに形になるとゆうわけではないもの。すぐに形になるわけではないものの中に、人は何を感じるのでしょうか。
そして、今日も銅板を叩きたいと思います。