日記

ものづくりやワークショップなどの様々な活動、
日々思うことなどを綴っています

先日の、4日金曜日より始まりました。香川県高松市ミゾブチ家具さんでの三人展。私も初日から在店させていただき、3日間にわたり鎚起銅器をお伝えする機会をいただきました。
ミゾブチ家具さんでの展示は2回目。
今回は、ミゾブチ家具さんも店舗の一部をリニューアルとゆうことです。新しくSOLIDさんの家具の売り場づくりをされたとのこと。
心配りの行き届いた環境。ご来場の常連のみなさんも、ミゾブチさんの言葉でお伝えしていただいているお陰で、鎚起銅器に興味を持っていただき、私も安心してお伝えすることができました。
このように750キロほど離れた地で、燕に古くから伝わる技術をお伝えできることを嬉しく思います。

今回も、美術家の藏本秀彦さん、陶芸家の上野剛志さんとご一緒し、展示会場から懇親会まで、様々なお話を交わすことができました。
ミゾブチ社長も含め「何年前からご一緒なのですか?」と言われるほどに、意気投合し。ものづくりとしての心根や今考えていることを、率直にお話しする機会を得ています。

「Meet in Sanuki」
日程 9月4日金曜から9月13日日曜 定休日水曜
会場 ミゾブチ家具(香川県高松市香川町朝の1306-5)
時間 10時から19時
お問い合わせ 087-879-7111

会期は今度の日曜日、13日まで開催。

近辺には、落ち着いた雰囲気の温泉もあります。
私は、地元の電車「ことでん」に乗ってゆきました。このうちわを窓口で買うことで、ことでんの一定区間の1日乗車券と入浴券タオル付きとなります。


温泉の最寄駅、仏生寺には図書室があり、風情を感じさせてくれます。

仏生寺駅から歩いて10分ほど、すっきりとした建物が出て来たら、それが仏生寺温泉。

大きな窓からいっぱいの光を取り込み。庭を中心にぐるりと囲むようにお風呂が並んでいます。
また、この施設では駅と同じように、古本の販売をしていて、湯船でも読めるとのこと。33度ほどのぬるい温泉だけに、本好きには良き環境。
また、ゆっくりと訪れたい場所のひとつとなりました。

また、高松市内の高台、峰山公園には展望台があり、瀬戸内海を見晴るかすことができます。アスレチックや林の中を抜けると、そこには気持ちの良い風が吹き抜ける展望台。
屋島や小豆島を始め、様々な島を眺めることができました。

そして、香川といえば讃岐うどん。今回の3日の滞在でも毎日うどんをいただきました。四角くて腰のあるうどんと天ぷら。そして、おでんと堪能させてもらう日々。

是非、ミゾブチ家具さんでの展示会に足を運んでいただくと共に、高松の街を楽しんでいただけたら幸いです。

私も早速、生活手仕事研究所の本棚の上に、藏本さんの作品を。そして上野さんの器に梅干しを入れて、日々の楽しみが増えました。
また、お声がけいただける機会があるように、製作に邁進したいと思います。

今回は、四国は高松ミゾブチ家具さんでの搬入と在店から、能登は輪島ののがし研究所さんに呼んでいただき、銅鍋づくり体験会の旅。
新潟から、四国、能登と駆け回ってほっと一息。
そんな旅の模様を書き留めておきたいと思います。
先ずは、直近の出会いからお伝えしたいと思います。
輪島での銅鍋づくり体験会を終え、骨休みに奥能登の宿へ向かう途中。のがし研究所の萩のさんにご紹介いただいた、炭焼き職人 大野さんと珪藻土の七輪を作っておられる舟場さんの工場にお邪魔したました。

大野さんが作られているお茶用の炭は、菊炭と言われるもので、美しく炎を見せてくれる炭とのこと。
カルチャーショック、とはこのことでしょう。
炭はいくつかのものを組み合わせて、空気の流れをつくって着火させるもの。と思っていましたが、1つでも着火させ火を保つ七輪と共に、この菊炭を卓上で使えるように提案してくださっています。
火を愛でながら、お茶やコーヒーなどを楽しむ豊かな時間。
想像をしただけで、とても心が踊り出すものがありました。

珠洲市の山の中で、炭焼きをされている現場の写真は撮り忘れてしまいましたが、そこで日々炭焼きをされている大野さんの姿と、このように身近に炭を使う提案をされている姿に、骨休みのエネルギーをいただきました。


鎚起銅器が以前多く使われていたのは熱伝導率が良い故に、炭火などの火力の小さいものでも、脇が早かったから。
この卓上のセットでも、銅器を組み合わせて、何か豊かな時間の添え物になる器はつくれないかと考えています。
私なら、やはり熱燗をつけて、呑みながら肴をあぶりながら、炎を愛でる。
といったところでしょうか。
帰ってからの試作が楽しみです。
最近は、お茶の世界でも炭を使うことが少なくなったようですが、この火の魅力は身近におきたいものです。

次回は、大野さんの炭を活かす土台の珪藻土の七輪を作っておられる、舟場さんのところに寄せていただいた時間を書き留めたいと思います。

この度、石川県輪島で菓子を通して、風土を発信されているのがし研究所さんにお声がけいただき、銅鍋づくり体験を開催させていただきます。
この冬に三条に足を運んでいただき銅鍋づくりを体験したくださり、そして、ご自身の生活の中に寄り添うように銅鍋を活かしていただき、このようにお声がけいただけることを、心より嬉しく思います。
9月7日月曜日の11時より、輪島のがし研究所さんにて。
銅鍋つくりworkshop

この冬の鎚起銅器体験や燕三条のこと。その後のあんこづくりのことなどを実感できる文章でお伝えしてくださっております。
https://www.chilchinbito-hiroba.jp/column/notonogashi/?p=173
是非、こちらの文章もご覧いただけたら、今回お呼びいただいた物語が感じられることと思います。

北陸で初めての銅鍋づくり体験。この機会にご参加いただけたら幸いに思います。
心よりお待ちしております。

この4日よりSOLID FURNITURE STOREとしてリニューアルされる、香川県高松市のミゾブチ家具様にお声がけいただき、9月4日金曜より13日日曜まで開催される、三人展にお声がけいただきました。
ミゾブチ家具様とは、2年前にも美術家の藏本秀彦さん、陶芸家の上野剛児さんとの三人展に寄せていただきました。今回も同じ皆さんとの展示、この2年間でそれぞれの変化を感じていただけるのではないかと思います。

私も、会期中9月4日金曜、5日土曜、6日日曜と在店させていただきます。
初秋の香川に、新潟のものづくりの風を運べるように、鋭意製作を進めておりますので、ご来店いただけたら幸いに思います。

この4日よりリニューアルされるタイミングで、お声がけいただいたこと、心より嬉しく思います。
新しくなったミゾブチ家具様にて、心よりお待ちしております。

「Meet in Sanuki」
日程 9月4日金曜から9月13日日曜 定休日水曜
会場 ミゾブチ家具(香川県高松市香川町朝の1306-5)
時間 10時から19時
お問い合わせ 087-879-7111

YouTube

2020.08.15

日々の製作の模様をYouTubeページにupしております。
本当にマニアックで、ただ只管に叩き縮めている動画が中心に。
言葉では説明できにくい、銅板の展延性。金属ですので、叩くことで大きさは伸びます。と共に、口の大きさを縮めることで、高さがでてきます。
こちらの動画は、その際たるもの。

また、同じ金属である錫は融点が200度程。その錫を銅板に塗ったり。
と、様々な動画をupしております。
本当にお時間のあるときにでも、ご覧いただけたら幸いです。

こちらの動画は、7年前の三方舎様初個展の際に、社主の今井正人さんが記念としてつくっていただいた動画です。動画製作は、新潟市ツムジグラフィカ 高橋トオルさん。
今だに展示会などで流させていただき、何十回と見直しておりますが、変わらぬ製法で今も作り続けております。
燕には、200年前から続く、世界各国では4000年以上前から伝わるこの技術。是非、身近に触れていただけたら幸いに思います。

9月、銀座松屋様にて開催される、三谷龍二さんの企画展に、私の湯沸も参加させていただきます。

この湯沸は、三谷さんからデザイン画をいただき、相談を重ね形になった思い深いもの。真鍮の取っ手や、点滴できるような口の形状など、今までの積み重ねた経験を形にすることができました。
コーヒーやお茶を淹れる際のお供として。実際に手に取っていただくことで、実感していただける部分も多いかと思います。

詳しくは、三谷龍二さんのお店 長野県松本市10cmさんのHPをご覧ください。
以下、告知文より。
ご縁があることを、心よりお待ちしております。

9月2日(水)→ 29日(火)
銀座松屋7F デザインコレクション
銀座目利き百貨街 喫茶の愉しみ」 家にいる時間が増えたことで、仕事場にはないゆっくりとした時間の流れを、暮らしのなかに再発見した人も多いのではないでしょうか。
ご飯を食べ、庭の草刈りをし、ゆったりとお茶の時間を楽しむ。外では人との距離を取ることを強いられますが、せめて家庭では「親密」を取り戻したい。
今回は喫茶の時間に相応しい道具を選んでみました。

篆刻講座

2020.07.13

年に数回開催される、新潟絵屋さん企画の書家 華雪さんによる篆刻講座。
華雪さんの講座は、歴史を追いながらその時代時代の文字を彫るとゆう流れで、座学を丁寧にお話ししてもらってからの実践で、頭と手を通して、文字を捉えることができます。
今回は、漢の時代。
劉邦から始まる、長い漢の歴史の中で、画一化されゆく様々なこと。文字もその例外ではなく。地域性が影を潜め、流通するなかで私にも馴染みが出てくる形となってきているようです。
身分証明として篆刻を持ち歩く、またそれを奪うこともあった、なんて話は興味深いものです。

文字の配列も自由さから、四角の中で均等に配置されます。文字の太さも均等に。
均等だけに、彫る作業も難しくなってきます。

印を押してみながら、徐々に形を整えてゆく過程で、刃物と馴染むとともに、素材の質感を感じることの大切さを、改めて感じます。
経験不足な私は、なかなかこの素材の全貌が見えてきませんが、今回も4文字を彫り込み、大切な篆刻がまたひとつ加わりました。
手紙を書いて印を押す際の楽しみ。その一手間に感じる心地よさ。
何々レスと言われる世の中で、この篆刻が生活の中にあると安心します。
仕事とは違う集中時間でリフレッシュ。
次回を楽しみに、また鎚起銅器に励むとします。

今回の砂丘館さんは、旧日本銀行新潟支店後。
大きな畳敷きの広間から庭を眺めつつ、心地よい風が吹いていました。

フライパン

カップ

コーヒーメジャー

真鍮スプーン

カップ

真鍮スプーン

イイハシナオタカ

イイハシナオタカ

イイハシナオタカ

イイハシナオタカ

ピッチャー

Roots猪苗代

2020.06.20

私の製作している鎚起銅器を応援してくださっている、福島県猪苗代町の工務店Roots様が拠点を移動し、廃校になった学校を利用し店舗を新しくされるとゆうことで、伺ってきました。

場所は、猪苗代湖畔49号線から少し入ったところにある小学校。
中には、Rootsさんの提案する暮らしを実感できるお店が1F、2Fと並んでいます。
1階には、地元燕三条を代表するsnowpeakさんのショップやカフェ。
2階には、絨毯をはじめとする暮らしの中で育める道具たちの販売もされています。私の鎚起銅器もオーダーメイドをしていただけるような展示をしていただく予定となっております。

世の中の情勢により、スモールオープンとして、この6月26日金曜日から、一般の方にもご覧いただけるとのこと。
ご注意いただく店などもありますが、是非、お近くに来られた際にはお立ち寄りいただけ、実感していただけたら幸いです。

このように、公の場を地元の工務店さんが活用し、素敵な空間を築いてゆく取り組みは、とても大切なことと感じます。
暮らしの学校として、過去から現在、そしてこれからどう住まいと付き合ってゆきたいのかを考えるひととき。
私も協力させていただくことで、人生の中で大切にすること感じていただけたら幸いに思います。

また、OPEN後の模様もupさせていただきたいと思いますし、これからここでのイベントも開催予定ですので、その際もご覧いただけたら幸いです。