日記

ものづくりやワークショップなどの様々な活動、
日々思うことなどを綴っています

フランスへの旅 ルーブル美術館編

2019.08.13

お城であり、宮殿だったルーブル美術館
以前は、駐車場に使われていた地下1階には、その城壁がまだ残っており、往時の風景の造像を膨らませてくれます。
その後は、宮殿としての存在と、その一部を市民によって取り壊されるとゆう事態とを経験し、王族の持ち物が、今は市民のものとして、現在の形になったとか。

パリの歴史を感じさせてくれるルーブル美術館では、20万の所蔵品の中の1割の2万の美術品が展示されているようです。
彫刻なら、彫刻。絵画なら絵画。
その流れを知ることで、人の歴史を感じることができます。

今回も美術に詳しい、パリ在住の中村さんのご案内。
先ずは、彫刻。
だんだんと、服を脱いで行くビーナス。
服の襞、姿勢、その時代によっての変遷は、人の美に対する希求の現れ。
完璧と言われるミロのビーナスも、解説を聞きながら実際に身近で観てみると、見えない線が出て来たりするものです。

何十段もある階段の上でいっぱいに光を受けている、サモトラケのニケ
航海の安全を祈り、船の舳先につけられていたそうです。
波に濡れて肌にぴったりとついた衣、風を感じる翼。
ルーブルの中でも私の好きな彫刻のひとつです。

レオナルド・ダ・ヴィンチの、筆の跡が全く残らない、洗礼者聖ヨハネ。
キリストと共に、よく西洋絵画に登場する聖ヨハネ
漁師だったヨハネは、ラッコの毛皮を着ています。この絵もよくよくみると、左手には杖を持ち、体にはラッコの毛皮を巻いています。

何万点にもわたる名品は続きます。

その時々で、目に触れるものも違いまが、今回、一番沁みたのはドラクロア民衆を導く自由の女神

自由を獲得しようとする市民の絵として、有名ですが、その下で踏みつけられている兵士の姿。そこには略奪の跡もあり、革命とゆうものを考えさせられます。自由を求め、自由を獲得してきたフランスとゆう国。そのひとつの姿として、この絵の教えてくれるものもあるなと感じつつ。
日本に置き換えたときに、私たちはどんな姿勢で乗り越えて行くのだろうかと考えます。

最後は、ミケランジェロ奴隷
彫刻は、石を組み合わせて製作することが通常のようですが、ミケランジェロは、一体物としての彫刻の製作を続けています。
石切場までにも、足を運んでいたようで、その分、製作には時間がかかったようですが、部分を組み合わせる彫刻と、石から掘り出す彫刻と、その方向性の違いは、鎚起銅器にも共通する考える違いのような気がします。
そして、この作品は、縛られながらも天を目指している男が主題。
側には、盲目で欲望に縛られている作品が対になっています。
どうしても何かに縛られている人間社会。しかしながら、目を瞑らずに、目指すべき場所を、どんな環境でも目指したいと思わせてくれる作品でした。

充実した1日を終えて。
フランス、3日目へと続きます。