日記

ものづくりやワークショップなどの様々な活動、
日々思うことなどを綴っています

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先日の緑青についての続き。
それに関連して、湯沸や鍋、コップなどの内側に着いている錫鍍金(すずめっき)についても。

緑青が毒だと言われていた時代に、食品が触れる部分には錫鍍金か銀鍍金をひいてくださいとの指導があったそうです。
その流れで、無毒が証明されても、今でも鎚起銅器には、錫鍍金が施されています。
一部では、銀鍍金や金鍍金を使用しているところもあるようです。
錫鍍金には、「電気鍍金」と「手での鍍金」があり
私は後者の手での錫鍍金をしています。

銅鍋づくり体験で、お持ちしている材料はこのように製作しお届けしています。
手鍍金の方が、びっちりと銅の表面を覆うことがなく
銅の成分が出てき易いと思うので、私はこの方法をとっています。
近々、研究所と共にこの辺りはデータ的に解明して、お伝えしたいと思っています。

鍍金は古くは、紀元前1500年メソポタミア時代から行なわれていたといいます。
有名なところでは、エジプトの時代 ツタンカーメン
また、日本でも奈良の大仏を金鍍金するために大量の金が使われたと言います。
現代でも、電子機器には電気鍍金の技術があることで、これだけのIT時代となっています。
緑青に付随して、こんな錫鍍金のお話もお伝えしてみました。

また、この辺りにつきましては、今後も加筆してゆきたいと思います。

本日
2019年1月1日より
新しく一歩を踏み出すこととなりました。
新潟市 ツムジグラフィカ 高橋トオル氏のデザインにより
HPを開設致します。

高橋トオル氏とは、新潟市秋葉区三方舎様での初めての個展の際に
動画の撮影をしていただき、それより6年半に渡り
様々にフライヤーやパンフレットなどのデザインをしていただきました。

http://www.sps-i.jp/event/201208tsuiki/index.htm
三方舎様での初めての個展

この6年半、私の成長する姿を支えてもらいました。
またここからも
どんどん成長してゆけるHPとなれば
と思っております。

このblogでも
イベント情報や銅器のこと
日々感じていることや
旅日記などなど
様々に発信してゆきますので
時折、ふとした時に足を運んでいただき
日本の片隅で銅板を叩き続けている職人の姿を
ご覧いただけたら幸いです。

日々の生活の中で、成長してゆく鎚起銅器
その器を使っていただくことや
その製作を通して、想像力を育んでもらえるように
精進を続けてゆきたいと思います。
今後とも、何卒、よろしくお願い致します。

大橋保隆 拝