日記

ものづくりやワークショップなどの様々な活動、
日々思うことなどを綴っています

6月25日土曜、26日日曜。
新潟県新発田市にて開催される「しばた 寺 びらき」内、長徳寺さんを会場に企画されている「そうだ 長徳寺 いこう。」イベントに参加させていただきます。
お寺を舞台に素敵な出店者さんが集います。
徐々に明けてゆく状況の中で、元気が集い大きくなることで、世の中が明るくなってくれればと願ます。
笑顔に溢れる1日になればと企画を進めております。

普段はイベント参加しないような出店者さんたちもおり、私は実行委員の一人として何か更に関心をもっていただけるようなことはないか?と考え。
今回は、出店者さんの日々を支えてくれた本や音楽、小物などの販売を境内で行います。
個人事業主のみなさん、大変なことも多々あっただろうと思います。
そんな日々を振り返り。
立ち上げ初期を支えてくれた本。
必要なインスピレーションを与えてくれた本。
ふと繰り返してみる本。
時々口ずさんでいる音楽。
大変な時に聴きたくなる音楽。
気分を変える時に聴く音楽。
お守りがわりの小物など。
そんな店主たちを支えてくれたものをお伝えします。

また、個人的には、真鍮の道具を中心に展示販売します。
その内容は、また追って。
新潟県の北、城下町でもある新発田市を満喫する二日間になってくれたら幸いです。

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「そうだ 長徳寺 いこう。」
実行委員会実行委員長 関根正隆(長徳寺住職)
実行副委員長&プロデューサー  小林あかね(BRIDGE代表)
実行委員大橋保隆(鎚起銅器職人代表)
実行委員和田典士(Ojn Hand made Hut代表)
実行委員相談役今井正人(三方舎代表)

明日5月29日日曜
新潟市「#きーぼうdo.」さんにて
鎚器銅器で盃作り@本町大橋組vol.8 開催。

6月12日日曜
同じく「#きーぼうdo.」さんにて盃づくり体験。

6月25日土曜・26日日曜
しばた 寺・びらき」内
長徳寺さんでの「そうだ 長徳寺 行こう。」参加。
こちらは只今、真鍮の道具を中心に製作を進めており。
大橋なりの仏具や生活のほんのちょっとしたところで活躍しそうな小物などを展示販売する予定です。

7月10日日曜
上越市での銅鍋づくり体験。

7月24日日曜
鎚起銅器 銅鍋づくり体験会 in三条7/24(日)

7月30日土曜より
ヒメミズキさんでのグループ展参加。こちらはキャンプでも使えるような道具の提案をさせてもらいます。

私の生まれ故郷である、燕市旧吉田町の工務店 株式会社オシアさんで開催される2日間のイベントに銅の小皿づくり体験で参加させていただきます。
タイトルは「屋根のした 〜家と暮らしのフェスティバル 2022」つくる・あじわう・たのしむ とびっきりの2日間。
オシアさんの仕事に対する思いを体現した「記憶の家」には、私もランプシェードや真鍮金具などで参加させていただいております。

暮らし方をちゃんと考えた上での家。
何十年と住む家で、どんな暮らし方をしたいかを一緒に考えながら、育んでゆく環境。そんなコンセプトと感じています。
そのコンセプトに則った今回のイベントにお招きいただき、私はご家族でも体験できる銅の小皿づくりで2日間伺います。
他、6つのものづくり体験や、6つの飲食店さん出店、また土曜の夜にはジャズイベントなども開催されます。

貴重な心地よい気候の燕市で、心に残る体験を実感していただけたら幸いです。
私も会場で、心よりお待ちしております。

毎月1回、定期的に開催させていただいております。
三条ものづくり学校さんでの銅鍋づくり体験。今回は、5月15日の日曜日に開催です。
銅鍋づくり体験 in 三条 5/15(日)
様々な場面で活躍する銅鍋を、ご自身の手で。じっくりと銅とゆう素材と向き合う時間でもあります。
ご参加ご連絡は、お問い合わせフォームより。
心よりお待ちしてます。

上越市高田公園は、桜の名所。
今年も、第97回になる高田城址公園観桜会が、3月26日より4月10日まで開催されております。
約4000本の桜。夜にはライトアップされ、とても美しい景色が楽しめます。

その期間に合わせ、上越市の管理運営する旧今井染物屋にて、手仕事の体験会と展示会が行われ、私も参加させてもらっています。
期間は、4月2日土曜より10日日曜まで、日替わりで各地より手仕事を生業としている作家さんや職人さんが集います。私も、4月2日土曜と8日金曜の2日間。寄せてもらい、盃づくり体験と商品の展示をさせていただいております。

上越市は、上杉謙信のお膝元で有名ですが、雪国とゆうことで雁木が今でも残り。風情のある街並みがあります。
この旧今井染物屋さんもそのひとつ。
私が修行をしていた玉川堂と同じく、玄関から奥に長く。当時の染物屋の営みが感じられます。

現在では、風土産業であるバテンレースが常設されており、教室も毎週開かれています。
この施設では、各種体験会を開催されるために改装され、今も各種体験会が開催されています。また、ボランティアのみなさんが建物の説明もされていますので、何かの機会に上越に来られた際には、お立ち寄りいただけたら幸いです。

2019年の大きな工房改装を行い、その後も徐々に改装を続けています。
今回は、「ものを活かすチーム」とゆう名前をつけて、アトリエnicoの羽ヶ崎章さん設計、Ojn Handmade Hut ワダヨシヒトさん製作の木の窓枠の取り付け模様をお伝えします。

この工房兼自宅は、祖父母が昭和43年に建てたもので、私よりも7年先輩の建物。今回、木の窓枠を設えるのは、生活手仕事研究所と名付け、銅器を実際に使っていただいたり、ギャラリースペースとしても活用している部屋となります。
この部屋には大きなアルミサッシの窓がありますが、アルミは熱伝導率やよいので、部屋のあったかさを外に放出してしまい、冬はとても寒い部屋でした。
その問題を解決するために、アルミサッシの窓の内側に木枠をひとつ取り付けます。木は断熱の役割を果たし、部屋の中のあったかさを保ってくれます。

この大きな窓も、熱効率が良くなく。冬は寒く、夏は暑い原因となります。木枠をつけることで、二重サッシになり、その部分でも熱効率が良くなることが期待されます。
まずは、ワダさんの工房で製作された木枠を組み立てて、窓枠をつくる工程から。

2019年の工房改装の際につくった、縁側が役に立ちます。

これで、サッシを動かすための溝が設られました。
既にさまざまな制限がある部屋の中で、この木枠が入るかどうかが、勝負どころ。流石のワダさんの腕前で、ぴったりと納まりました。

こちらは木窓です。

変形している家に合わせて、スペーサーを噛ませながら調整を。あちらを立てたらこちらが立たず、全てが程よく調和されるように上下左右を微調整。

調整が終わったら、木枠の溝に滑りやすくなるよう、今回は目にも優しい竹素材を選んでくれました。

今回の木枠は、この中間にある小窓が重要なポイント。以前のアルミサッシの鍵を開け閉めするためには、この小窓が必要なのです。ここのポイントも羽ヶ崎さんの設計アイディア。そして、可愛く仕上げてくれるワダさんのセンスの賜物です。
また、この小窓は内側の鍵をしておけば、夏などに外窓を開けて、空気の入れ替えをしながら外出することも可能になりました。

これで、完成。

アルミサッシの外窓と木の内窓の関係性で、さまざまなシーンに対応できます。春の日を浴びる縁側感がとても素敵で、木の温もりが体感温度以上にあったかさを感じさせてくれます。そして、木の香りも気持ちいい。
これからのシーズンは、陽だまりの中でお昼寝。夏には縁側で枝豆にビール。秋には七輪を出して秋刀魚を焼いたりと活用できそうです。
まだまだ続く、工房改装。
次はどんなアイディアを形にできるか。想像が膨らみます。

2019年の工房改装は、こちらをご覧ください。
自分の手が入ることで、愛着が湧く空間になり、仕組みを理解しているお陰でお直しも自分でで切るようになります。
プロにお願いするところ、自分でDIYできるところ。その線引きをこれからも一緒に考えられればと思います。

2019工房改装
Part1
https://tsuiki-oohashi.com/2019/08/07/3167/
Part2
https://tsuiki-oohashi.com/2019/08/09/3189/
Part3
https://tsuiki-oohashi.com/2019/08/10/3215/
Part4
https://tsuiki-oohashi.com/2019/08/29/3512/
Part5
https://tsuiki-oohashi.com/2019/09/15/3546/
Part6
https://tsuiki-oohashi.com/2019/09/16/3564/
Part 7
https://tsuiki-oohashi.com/2019/10/05/3628/

本日春分の日は、いつも工房の家具製作等でお世話になっているOjn Handmade Hat ワダヨシヒトさんの工房に寄せてもらいイベントを開催します。
2019年より工房改装を一緒していただいている、建築士のアトリエnico 羽ヶ崎章さん共に。
テーマは、「ものを活かす」。
気に入っていたけど、壊れたものをどう治すべきか。
家のこんなところをこうしてみたい。
ざっくり、こんなことをしてみたい。などなど
今、お家に眠っているものを活かすような取り組み、また家自体を活かせるような取り組みになればと考えています。

こちらの家具も、バーナーを落として損傷させてしまい、銅板を貼ることで補強するとともに可愛さを出してみました。
こんなものを活かす取り組みの弾みになればと。

以下、2019年よりの工房改装の模様です。
「ここどうなっているのか?」などのご質問等も大歓迎です。
ワダさんの木工作品の販売とともに、振る舞いコーヒーもさせていただきます。

2019工房改装
Part1
https://tsuiki-oohashi.com/2019/08/07/3167/
Part2
https://tsuiki-oohashi.com/2019/08/09/3189/
Part3
https://tsuiki-oohashi.com/2019/08/10/3215/
Part4
https://tsuiki-oohashi.com/2019/08/29/3512/
Part5
https://tsuiki-oohashi.com/2019/09/15/3546/
Part6
https://tsuiki-oohashi.com/2019/09/16/3564/
Part7
https://tsuiki-oohashi.com/2019/10/05/3628/

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オープンギャラリー「Ojn ゆるりと開けます Hut」
3/20(日)、21(月祝)11:00-17:00
20日(日) シュガーコートさんの焼き菓子販売
21日(月祝) ヤスタカフェ x nico ふるまいコーヒーとnicoさんのパン販売
場所 新潟県三島郡出雲崎町松本83-4
Ojn Handmade Hut

みなさんのお風呂は二穴式ですか?一穴式でしょうか?
今夜、風呂釜を掃除を始めた際に、全てを綺麗にしようと浴槽の風呂釜部分を解体してみたら、どうもおかしい。下の穴は、確かに稼働しているようですが、上の穴は稼働していないようで。プラスのネジを一所懸命に回してみたら、プラスネジが結構長く。回して回して、最後の方で、「チャリン」とゆう何か嫌な音がしました。
基本、プラスのネジが回るとゆうことは、躯体に何某かの固定されたものがあって、そこにネジが差し込まれていて、回してゆけば緩むとゆう構造と思っていましたので。

全てを外してみて、こんな図に。
でも、元に戻そうと思っても、上の穴の奥には何もなく、プラスネジを差し込む場所もなく、ネジが入る穴がない。ここでさっきの「チャリン」とゆう音を思い出しまして。外部の差し込み口を落としてしまったことに気づきました。
浴槽の外を見てみようと思いましたが、外の床は嵌め込んであってすぐには開けられない。
どんな状況でこれができたのだろう?と。浴槽の構造をネットを調べてみたら、どうもそのような穴を塞ぐ器具が販売されているらしく。近くのコメリ資材館に行ってみました。そしたら、確かにある。

開けてみると、確かに同じもの。我が家の浴槽をつくってくれた職人さんもコメリで仕入れたのかもしれません。そんなことを思いながら帰り道、「でも、プラスネジの差し込まれた方が固定されていなければくるくると回って閉まらないはず。どうしてプラスネジの反対側を抑えていなくても固定されるのだろう?」と考えながら帰ってきました。

ここからは、私の想像ですが。
どうも、この裏金具の5ミリの違いが要のようです。この5ミリ違いの金具のために、プラスネジを回した時に裏金具の短い方と長い方のバランスが取れなくなり、くるくると回らない。片方が重い分だけ、力学的にその為にネジは締め込まれてゆく。
本当に、想像でしかないのですが、この構造をつくった方をご存知でしたら、教えていただけたら幸いです。その後ネットで調べても、構造考案者を調べることはできませんでした。

1時間30分ほどてんやわんやしながらも、金具代を払いながらも、この構造を考案された方の素晴らしさに感動し。また周辺の掃除も出来て佳き1日となりました。
人知れず、名も知られず、このように貢献してくださる方が居られること、私の希望となりました。

本日は啓蟄。
新潟県燕市は、新潟の中でも越後平野の真ん中。私が子供の頃は、たくさんの雪が降りましたが、昨今はそれほどの降雪もなく。穏やかな春を過ごしております。そんな穏やかな土曜日に、気になっていたことを、blogにまとめておききます。

それは、湯沸と水差しの違いについて。
みなさんは、どのような点で湯沸と水差しを見分けられているでしょうか?
現代は、なかなか水差しを使うような場面も少ないと思いますが、私は水道の蛇口から父の作った水差しに注ぎ、そこから水を飲んでいます。また、湯沸へ水と注ぐ際にも水差しを使います。
銅のイオン効果で、水が円やかになり、甘味も出るように感じます。個人的な感想となりますが。

さて、こちらをご覧いただいて。
右側が先輩につくっていただいた、水差し。
左側が私がつくった湯沸。
この二つは、対照的で違いの分かりやすい水差しと湯沸ですが、それらの違いの基本は同じです。
まずは、水差しは底の直径がが小さく、湯沸は大きいです。この違いは湯沸は火が当たり易くなることで銅器の特徴である熱伝導率の良さが発揮されます。
また、水差しは形の面白さを表現するために、高台をつけたり、底の裏に段を付けたりする場合もあります。

次には、分かりやすいのは、取っ手部分。
水差しは横に手が付いているものがあります。また熱くなるわけではないので、銅そのままの一体式です。
湯沸は、上手に取っ手が付いており、熱くなるので何某かの保護をされています。こちらの場合は、籐蔓が巻かれて本体が熱を持っても注げるようになっています。

この2点で、大体がわかります。
また、湯沸のような形でも注ぎ口に蓋がついている場合もありますのが、それは水差しとなります。
水差しを湯沸にするのは難しいですが、湯沸を水差し代わりに使う方もおられます。
お使い方はご自由ですので、どのように使われても良いのですが、この違いを理解していると道具への理解が深まれば幸いです。

一番最初の写真は、燕の大先輩の職人が製作した口打ち出し湯沸。
胴体の丸み、口の位置、口の膨らみと反り具合。どれをとっても私好みで在り、高い技術が詰め込まれています。
1番のお気に入りの湯沸です。

先日、金子建築事務所 金子勉さんにご指導を受け、蕎麦打ちを体験させてもらいました。
金子さんのご自宅は平屋建てで、季節を楽しみ、生活を楽しんでおられる様子が実感として身体に沁みてくるお宅。そのように暮らしている方からのお誘いは是非にと足を運ばせてもらいました。

蕎麦粉をじっくりと見るのも初めてで、このような挽き方の違い。その素材の違いが直接的に感じられるものなのだろうだなと、今まで食べた蕎麦を思い返しつつ、作業が始まります。

まずは、蕎麦粉をこね鉢の中に入れて、水とよく混ぜ合わせる。お湯が均等に粉と混ぜ合わせることがこつとか。
今回は、十割蕎麦で、粉500gに対して、お湯は250cc程。
お湯を3度位に分けて徐々に混ぜ合わせる。
最初は白っぽかった蕎麦粉も、段々と色がついてきて、水分の為に塊になりやすいようです。

水分が全体に行き割ったって、ちょうど良い硬さになったら塊にして、陶芸の菊練りのように捏ね上げ、最後には丸くする。

 今回は、お二人とご一緒させてもらったので、どんな工程で進むのか見学ができ、流れを把握できました。
そして、いざ。

塊になったら、それを板の上で平にし、手である程度の平にした後、めん棒でのしはじめます。このめん棒との呼吸をどう合わせるのか、集中しどころであり、無心に向き合う心地よい時間。 

均等に伸ばせたと感じられたところで、切り分ける。
このやり直しの効かない作業は、包丁とガイドと自分と三位一体のリズム。勘所をつかむまでに、どれだけの経験を積むのだろうと感じますが。
不揃いながら愛しい蕎麦ができあがりました。

精魂込めた蕎麦を茹でてもらい、日本酒と共に一献。
至福の時を過ごさせてもらいました。
そして、銅鍋づくり体験に参加してくださるみなさんの心持ちの一端を感じた思いです。
このような貴重な経験にお声がけくださった金子さん。ご指導をありがとうございました。そして、ご夫妻の心温まる時間をいつもありがとうございます。

そういえばと書棚から取り出してみた2冊の本。立春は過ぎたもののまだまだ寒い新潟。冬の季節に冷えるのは身体の中でも冷えに弱い臓器は腎臓。そして
身体を温めてくれるのは蕎麦だったなと。蕎麦は身体の芯からあたためてくれるとのこと。
陰陽五行的な学びを思い返しました。
休日の気分転換の手仕事してお酒好きの身体の養生としてまた蕎麦打ちをしてみたいと思う1日となりました。