表札作り 武田様
2019.04.17
この度は、燕で職人をされている同世代の方から
新宅を建てられたとのことで、表札をご注文いただきました。
折角だから、地元のものをとネットを探して
私に辿りついていただけたようです。
このように、ご縁が繋がることとても嬉しく思います。
先ずは、文字の選定をしていただき
反転して転写するところから始まります。
そして、裏面からタガネとおたふく(金鎚)を使い
徐々に徐々に、形をとってゆきます。
裏面からの打ち出しが終わると
一旦、松ヤニ台から外し、表面を綺麗に洗い
逆に取り付けて、表面を均し整えます。
そして、角を切り取り四面を3分(1センチ)ほど折り曲げて
硫化カリウムで仕上げをしたら完成。
この硫化仕上げは、燕独特の技法で、濃紺の深みが増してくる色ですし
風雨にさらされれば、緑青のよい色がでてきます。
お宅の顔として、長年の成長を楽しんでいただけたら幸いです。