大きな銅鍋づくり
2024.08.23
この度、能登震災の活動でご縁があり、被災された料理屋さんとボランティア活動を続ける方に向けて、大きな銅鍋をつくらせてもらいました。
料理屋さんには、口径50センチ×高さ15センチの天ぷら鍋。
支援活動には、口径25センチ×高さ25センチの寸胴鍋。
どちらも普段の作り方では時間がかかるので、今回はシンプルな作り方です。長細い銅板を切り出し、その端を溶接し、形を整える。
底を嵌めて溶接する。
鎚起銅器では、1週間ほどかかる鍋も、この作り方だと3日ほどで出来上がります。
鎚起銅器の世界に於いても、昔材料が少なかった時代のの湯沸では、これに近い作り方をしていたようです。
震災支援用の寸胴鍋は、スタッキングできるように。
取っ手も、持ちやすいように、真鍮の板で補強しました。
この度は、良い経験をさせてもらいました。
そして、この鍋がそれぞれの場所で活き活きと使っていただけることを願います。