岩室の家(仮) 庭いじり 第一章
先日、新潟県西蒲区の旧岩室村に一軒家を購入しました。岩室温泉や弥彦温泉に囲まれて、とても穏やかな空気が流れる場所。
この場所を活かして、コミュニティづくりをしたいとゆうことで、222坪の土地に、10部屋ある家、この場所を活かしてくれるための評議員のみなさんのアイディアと信頼をもとに、じっくりと場を育んでゆきます。
その最初の取り組みとして、評議員のひとりでもあり、私の工房の改装をいつも担ってくれる、新潟市松浜のアトリエnico 羽ヶ崎章さんが提案してくれ、大きな庭に雪が降る前に整備をしようと、先日集いました。
羽ヶ崎さんは、新潟市から松林の松食い対策を依頼された高田宏臣さんの土中環境を整える考え方に共感してお手伝いをされていたとのこと。
そこで学んだ知恵の一端を、この庭でも伝えてもらえれる貴重な機会。
中古物件の大きな庭だけに、手が行き届いていない部分も多くあります。
まずは、土中環境を整える考え方をお聞きしながら、庭の探索に。
庭を探索してみると、土地がとても固い。地表を守るものがなく丸見えになってしまい、雨に打たれ、陽に照らされて固くなってしまったようです。また、水周りがよくないために、待つなどにもカビが発生していたり。地面に落ちるべき枯葉が、密集する木々の枝にぶら下がっていたり、
土中環境を考えるときには、観察力と想像力が必要だと感じました。
この辺りは、鎚起銅器製作も同じで、目の前で起こっていることから、その原因を考えてゆく。そして、その原因を改善することで、目の前の事象も変わってゆく。
羽ヶ崎さんからも、北海道 べてるの家の当事者研究やJALを復活させた稲盛和夫さんのお話を引きながら、基本となる考え方を学ばせていただきました。
そして、高田さんの本を読みながら、実地へ。
この庭はいろいろと試したい場所。今回は、雪が降る前に土に水と空気が通るような穴を開けたり、水の通り道をつくる作業。
まずは、木々が密集した場所の整備から。
木に引っかかっている枝や落ち葉を落としたり、鋏やノコギリで剪定を行いながら、木々を観察し。木々がいろんな形で共生しているとゆうことを羽ヶ崎さんから教えてもらいました。
次は、生垣整備。
道にはみ出している枝や高さを整えて。
そして、今回の目玉である、土中に空気と水の流れを作る作業。
長いドライバーを土に突き刺し、その穴の中に木の枝を入れたり。
大きめの穴を掘り、先程の作業で切り落とした葉っぱをその穴の入れ込むことで、雨が降っても穴が塞がらないとのこと。そして、その大きな穴たちを繋ぎ、落ち葉を敷き詰め、ここにも枯葉を敷き詰めることで、水の流れができてゆくようです。
今回は、以前は池だったところを埋めたのかもしれないと思われるブロックや、木々の密集しているブロックを中心に、空気や水の流れるような場づくりをしましたが、これからこのブロックから広げてゆきます。
大地から見えること、自然の中に見えること、人間関係に見えること、そんな関係性を庭いじりをしながら感じる時間となりました。
この庭が、どんな風に育まれてゆくのか、また、ご報告したいと思います。
今回は、以前作ったロケットストーブが、とても効率良く燃焼するものと感じました。また、ロケットストーブづくり体験会なども、この場で企画したいと思います。
人間としての幅を広げてくれるようなこの場を、大切に育んでゆきたいと思います。