工房改装 Part1
2019年
新たな試みは、工房の改装です。
玉川堂をきっかけに、職人は1分でも近くに住んだ方が良い。
それだけ、仕事に集中しなさい、とゆう父の言葉と共に、20年前よりこの場所に住み、12年ほど前に独立してからも、ここに工房を構え、仕事を続けて来ました。
1分でも近くに住んだ方が良い、ところから、起きたらすぐに仕事ができる環境で12年。
そろそろ、仕事場とプライベートスペースを分けつつ、お客様に更に銅器に触れていただく機会が増えるようにと、工房改装に取り掛かりました。
一緒に改装を進めてくれるのは、新潟市松浜にある建築事務所 アトリエnicoの羽ヶ崎章さん。
羽ヶ崎さんは、普段から交流をさせてもらっており、私の仕事の理念もご理解いただき、今回の運びとなりました。
そして、家具は、銅鍋づくり体験で木べらを販売させてもらっている、 Ojn Handmade Hutのワダヨシヒトさん。
どんな出来上がりになるのか、私自身楽しみな始まりです。
この家は、曾祖母さんの玉川シゲさんのもちものを、私が受け継いだ家。
若かりし父も、2階に住みながら仕事に励んだようです。
今までは、玄関を入って、右側に台所と今、1階奥の部屋が彫金場、その先に
鍛金場がありました。2階は資材置き場兼ベッドルーム。
混沌とした、生活と仕事。
生活と仕事の一体加減は良いと思うのですが、1階は仕事場、2階は住居部と分けてメリハリをつけ、打ち合わせなども1階で行えるように。
まずは、一般家庭の昭和を感じさせるシンクや戸棚の解体から。
解体しつつ、全体像を見ながら、寸法を確認してゆきます。
ガスなどの配管は、地元の業者さんにお願いし、フラットになって行きます。
ガスコンロを撤去したため、しばらくは、カセットコンロ生活。
熱伝導率の良い鎚起銅器は、カセットコンロでも、十二分に能力を発揮してくれて、こんな状況も楽しい時間になっています。
次回に向けて材料も運び込まれ、工房改装Part2に続きます。