日記

ものづくりやワークショップなどの様々な活動、
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茶筒のお取り扱い

2019.06.12

鎚起銅器の会社に入り、下仕事から始め、手が慣れて来たら最初に製作にかかわらせてもらえるのが、茶筒でした。
茶筒のパーツは、天板と底版、ぐるりと巻いた板と、中合と蓋の5つを組み合わせて製作されます。
ぐるりと巻いた板は、平らな板のうちに叩き鎚目を付けた後に、切断機で上下に分け、三本ロールで巻き込んで、鋲で止めます。

このぐるりと巻き込んだ板の上下を上手に合わせるのが職人の感覚。
形が完成し、仕上げた後にひとつひとつ、中合と擦り合わせします。
この動画のように、縦線に添わせ、ふわりと沈み込み、最後まで押し込んで持っても蓋が外れない。

このように、板を巻き込んだものにも、鎚起銅器の技術は注ぎ込まれています。