ストーリー

大橋保隆と繋がる様々な分野の方に、
「鎚起銅器」と「大橋保隆」についてお聞きしました

ここにある大橋さんの作品について教えて頂けますか?

Vol.2  ツバメコーヒー
お話: 店主 田中 辰幸さん

ニュートラルカップとスタッキングカップ。

大橋さんがツバメコーヒーで個展した時に、豪華な工芸品といわれる鎚起銅器をちょっとずらすっていう提案をした。

もうちょっと使いやすいもの、 フラットな直線的なラインをもとめた。

鎚起銅器は叩いていくと自然と丸くなる。だからフラットなものを作るのは逆に難しく、なにがニュートラルなのか、ということそのものが、一般の概念とは逆になっている。

丸いイコール優雅という概念を疑い、 もうすこしモダンで、普通の生活になじむもの。

豪華だから高くていい、カジュアルだから高くしちゃ駄目というその嗜好性そのものがちょっと違うのかなと思う。

高級品じゃない威張らない鎚起銅器の在り方。

内部に自分の豊かさを持てる人。

馴染んでいて誰も気づかないかもしれず でもそれは自分だけが知っていて
他者評価を得ず 自分がこれをもっていることそのものが、 自分の生活を豊かにしていて、うれしさを感じる人。

鎚起銅器における大橋さんらしさって、 フォルムに宿っているということでもない。

僕の提案に対して、 それは鎚起銅器ではないとは言わずに おもしろがってくれる。

大橋さんは、外部へ行くということを躊躇せず、 その時点では見えていなくても、 要望に対して応えていくことで 自身の定義を常に更新している。

ツバメコーヒー

2012年11月にオープンした自家焙煎コーヒー店。 ご要望いただければ、水出しコーヒーを大橋保隆の鎚起銅器で飲むことができます。勢いだけで現美新幹線のカフェ監修をさせていただくも、現在店主がアキレス腱断裂にて、失速ぎみ。これをバネにしてきちんとした実力をつけようと奔走中。 〒959-0264 新潟県燕市吉田2760-1 open 11:00-18:00 月・火曜日定休 TEL.0256-77-8781 WEB.www.tsubamecoffee.com

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